Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

悪用される「クラウド」と攻撃から企業を救う「クラウド」

またクラウド経由の攻撃は、IPのレンジを設定して遮断することで対応可能であり、攻撃元のIPが転々とするボットに比べ対策が比較的容易であることも特徴となっている。ボットのレンタルなど、ブラックマーケットでは、ボットも一種「クラウド」的な面もあるが、商用のクラウドサービスと、ウイルス感染によるボットの大きな違いとなっている。

もちろん、単純に攻撃が増加したからといって商用のクラウドサービスのIPをブラックリストへリストへ登録するだけでは、クラウドサービスの一般的な利用者が増加すれば、正規のサービスへも接続できなくなるなど、不具合が生じる可能性がある。現実的には、より柔軟な不正アクセス対応の運用が求められる可能性も高い。

こうした悪用の懸念が示されるクラウドだが、もちろんその利便性が与える恩恵も大きい。その有効性を証明したのは、皮肉なことに「サイバー攻撃」だった。

同氏は今回開催されたメディア向け説明会で、2009年に米韓で発生した大規模DDoS攻撃について触れ、その際に米国において目立った被害が発生しなかった理由について言及している。「Akamai」などの大規模なクラウドにより攻撃が分散した結果、重大なサービス障害に陥らなかったケースを示し、システムダウンから企業を守る有効な手段であることも紹介している。

ラック
http://www.lac.co.jp/

(Security NEXT - 2009/12/11 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

クリエイティブ業界向け求人サービス「CINRA JOB」に不正アクセス
ホスティング事業者向け請求管理ツール「WHMCS」に深刻な脆弱性
「Cisco Secure Email Gateway」に脆弱性、悪用も - 侵害調査を呼びかけ
リモートアクセス製品「ConnectWise ScreenConnect」に深刻な脆弱性
「FortiOS」や「NetScaler」など脆弱性4件の悪用を警告 - 米当局
「Ivanti Neurons for ITSM」に複数脆弱性 - 6件が「クリティカル」
先週注目された記事(2026年8月30日〜2026年9月5日)
クラウドから顧客の個人情報が流出した可能性 - コロナ
アクセス制限に不備、個人情報流出の可能性 - エリッツHD子会社
地域を超えるサイバー攻撃、日チェコ協力で高まるレジリエンス