Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

不正アクセス禁止法違反が前年同期から12倍以上に - 半期で2008年上回る

警察庁は、2009年上半期におけるサイバー犯罪の検挙状況を取りまとめた。前年同期の2192件から3870件と76.6ポイントの増加を記録しており、2008年の6321件を上回る可能性が高まっている。

数値を押し上げたのは不正アクセス禁止法違反で、前年同期の157件から1965件と大きく増加した。15人の犯行グループで行われたオークション詐欺や銀行不正送金事件の1813件が影響した。

一方、コンピュータや電磁的記録を対象とした犯罪の検挙件数は47件で、前年同期から35.6ポイントの減少。またネットワーク利用犯罪も5.3ポイント減少し、1858件だった。

サイバー犯罪の相談は、4万3756件で13.6ポイント増加した。ネットオークションに関する相談が減少したが、詐欺や悪質商法に関する相談が増えているという。

(Security NEXT - 2009/08/25 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

サイバー攻撃で狙われ、悪用される「正規アカウント」
「違法情報」の通報が約28.2%増 - 「犯罪実行者募集」は4000件超
先週注目された記事(2024年3月17日〜2024年3月23日)
2023年の不正アクセス認知件数、前年比2.9倍に急増
「WordPress」における不用意な露出に注意 - 攻撃の糸口となることも
2023年上場関連企業による個人情報事故は175件 - TSR
上半期の不正アクセスによる検挙は188件 - 前年同期比19.3%減
Pマーク事業者の個人情報関連事故報告、前年度の約2.3倍に
不正アクセスの認知件数が前年比約45%増 - 検挙者は9.4%増加
2022年マルウェアの被害届出が約3倍に - 8割弱が「Emotet」