サイトに埋め込まれた不正スクリプトがまん延、今後も増加の可能性 - マカフィーまとめ
ウェブサイトに埋め込まれた不正スクリプトによる被害が、依然としてまん延しており、マカフィーでは注意を呼びかけている。
同社が6月に観測したウイルスや不正プログラムの状況は、検知企業数および検知マシン数のランキングでいずれもリムーバブルメディアのオートラン機能を利用してオンラインゲームのアカウントを盗む不正プログラム「Generic!atr」が1位だった。5月より検知件数に若干の減少は見られるが、依然として被害が広がっている。
Windowsの脆弱性を悪用する「W32/Conficker.worm」の亜種については、検知マシン数とファイル数で上位にランクインしているが、企業数のランキングでは10位以内に入っていない。対策を実行していない一部の企業の内部で感染が広がっていると、同社では分析している。
また、ウェブサイトに埋め込まれた不正スクリプトも、依然として多く検知されている。トロイの木馬「Glumblar」と同様の攻撃を行うウイルスで、同社ランキングでは「Obfuscated Script.f」や「Exploit-ObscuredHtml」が10位圏内に入っており、今後もこうした攻撃が増加する可能性があると同社では予測している。
「Adobe Reader」や「同Acrobat」「Flash Player」の脆弱性を悪用してマルウェアに感染させるが、いずれも脆弱性を解消するパッチがリリースされているため、最新版に更新することで対策を講じることができる。
一方、不審なプログラムのランキングに大きな変化はなく、検知企業数、マシン数、データ数のいずれも、5月と変わらず「Generic PUP.x」がトップだった。全体の検知件数にも大きな増減はないという。
同社が発表した検知マシン数のトップ10は以下のとおり。
ウイルス
1位:Generic!atr
2位:W32/Conficker.worm!job
3位:W32/Conficker.worm.gen.a
4位:Generic PWS.ak
5位:Obfuscated Script.f.gen
6位:Phish-BankFraud.eml.f
7位:Generic Downloader.z
8位:New Malware.jj
9位:Exploit-ObscuredHtml
10位:Downloader-BPX
不審なプログラム(PUP)
1位:Generic PUP.x
2位:Adware-OptServe
3位:Generic PUP.z
4位:RemAdm-VNCView
5位:Generic PUP.d
6位:Adware-Softomate.dll
7位:Generic PUP.g
8位:Exploit-MIME.gen.c
9位:Adware-Baidu
10位:RemAdm-VNC
(Security NEXT - 2009/07/13 )
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