形骸化した一部のルールが、ルール全体の形骸化に向かう - トレンドの情報漏洩動向説明会
不景気を背景に経済状況の悪化など利益追求型犯罪が増加している背景にくわえ、大企業の倒産はもちろん、正規雇用者の解雇や派遣切りなど雇用情勢が悪化しているが、こうした状況にも触れた。
これに関連する参考データとして、海外で実施された「解雇されそうになったら機密情報をダウンロードして持ち出すか」というアンケート調査の結果が披露した。
これによれば、イギリスや米国、オランダなど国によって回答に若干のばらつきがあるものの、概ね5割前後が「持ち出す」と回答しており、そのような面からも企業が情報漏洩の危険に直面しているとして現状への懸念を示した。
すでにこうしたリスクへ配慮し、漏洩対策製品を導入している企業もあるだろう。同氏によれば、暗号化やログ取得といった対策製品の導入が進んでいるという。こうした製品が選ばれている理由について、ガイドラインの要件に盛り込まれていることなど背景を説明しながらも、これら対策だけでは不足があると同氏は指摘している。
この不足とは、いずれも「漏洩そのもの」を防ぐことができないことだと同氏は説明する。たとえば暗号化対策を実施していても、パスワード保有者が外部へ持ち出してしまった場合、漏洩を防止することが困難となるためだ。
そのような弱点を克服するため、必要に応じてメディアへのコピーやネットワーク経由の漏洩を防止する「DLP製品」が海外では導入が進んでいるという。
(Security NEXT - 2009/06/22 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「NetScaler ADC/Gateway」にゼロデイ脆弱性 - 早急に更新を
「Chrome」にゼロデイ脆弱性、アップデート公開 - 軽減策の実施も
特権コマンド実行ツール「sudo」に重要度「クリティカル」の脆弱性
【特別企画】専門家13人が「生成AI時代」のセキュリティを多角的に解説
学童保育で利用料決定通知書1クラス分が所在不明に - 和歌山市
個人情報残存する「就職先情報リスト」を学生に共有 - 摂南大
法人の不正送金被害が約8.6倍 - 金額ベースで個人を上回る
テゲ宮崎の通販サイト、管理ページが認証なしで閲覧可能に
サイバー攻撃でシステム障害が発生 - ヤマダコーポレーション
「IBM WebSphere Application Server」にRCE脆弱性 - 暫定パッチ公開