形骸化した一部のルールが、ルール全体の形骸化に向かう - トレンドの情報漏洩動向説明会
形骸化した一部のルールが、ルール全体の形骸化に向かう
次に説明会で登壇したのは同社コンサルティングSEグループ、情報セキュリティシニアアナリストの宇崎俊介氏。同氏は、情報漏洩におけるマネジメント面の問題について取り上げた。
宇崎俊介氏
同氏は、「社内にある情報について機密といえば機密。でもすべてを本当に守る必要があるのか」と疑問を投げかけた。業務フローにおいて、白紙に近い上流にある書類と、会社が正式に認めた書類では、機密度が異なるなど例を挙げ、本当に守らなければならないデータの洗い出しが必要と述べた。
さらに運用に即していないルールは形骸化しやすく、一部ルールが守られなくなった結果、全体のルールそのものが形骸化に向かう危険性があると指摘。定期的な見直しを実施し、形骸化されたルールを取り除くよう訴えている。
また情報漏洩対策の実施のポイントを紹介した。そのポイントとは、モチベーションが高い部署から導入を開始すること。メーカーであれば、情報漏洩に対して敏感な開発部門や不良品情報やクレーム処理を行う部門など、漏洩対策の運用に理解が得られやすい。そこから管理部門、さらに会社全体へと押し進めることでスムーズに導入できるコツだという。
(Security NEXT - 2009/06/22 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
教育補助員が持ち出した課題プリントを紛失 - 都立高
委託先事業者がメールを誤送信、メアド流出 - 栃木県
「IBM Backup, Recovery and Media Services for i」に権限昇格の脆弱性
米当局、Linuxカーネルの脆弱性悪用に注意喚起
Googleグループ57件が公開設定、個人情報が外部閲覧状態に - ダイソー
「Chrome」にアップデート - 3件のセキュリティ修正
「NetScaler ADC」「同Gateway」に深刻な脆弱性 - 早急に対応を
Trend Micro「Apex Central」に深刻な脆弱性 - 修正パッチをリリース
Apple製品の脆弱性に攻撃 - 2〜3月に修正済みも情報公開は6月
案内メール誤送信で顧客のメアドが流出 - アルバイトタイムス