Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

「公文書管理法」などタイムスタンプ周辺を取り上げたシンポジウム

次に神戸大学大学院法学研究科教授の米丸恒治氏が、ドイツにおいて進められている電子文書の長期保存における法制度や標準化といった実例などを紹介した。

安全な暗号方式を毎年国が発表するなど、ドイツにおけるハッシュ関数や暗号の危殆化などを前提とした取り組みや、認証局がつぶれた場合でも他認証局や国が引き継ぐことで30年の検証期間を確保する法制度など、国をあげて進められていることを報告した。

090423tb5.jpg
神戸大学大学院法学研究科教授の米丸恒治氏

さらにタイムスタンプを重ね打ちすることにより長期保存をすでに実装している対策状況を紹介。ファイル変換が必要となる場合は、証拠情報を引き継ぐなど、原本性移行の取り組みが必要となるが、ドイツにおいて「TransiDocプロジェクト」といった標準化が進められており、具体的なプロセスについて説明した。

米丸氏は、今回ドイツが国として対策が進められていることを例に、長期にわたって安全に取り引きを行うには、署名やタイムスタンプ済みのデータが長期間に渡って証拠として保存されていくことが必要と語り、そのためにはアルゴリズムが適正であることの判断、検証データの保存、引き受けなど、長期的な制度設計が必要と述べた。安全な電子社会を作っていくためには、どこかの機関が長期的に責任を引き受けていくことが必要であることを強調し、発表をまとめた。

(Security NEXT - 2009/05/08 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「ServiceNow」に深刻な脆弱性 - 2025年10月更新で修正済み
サーバでランサムウェア被害を確認、影響など調査 - 穴吹興産
悪用リストに脆弱性4件登録 - サポートツールやPBXなど3製品
脆弱性管理ツール「Rapid7 InsightVM」に脆弱性 - 認証回避のおそれ
「Chrome」に重要度「高」脆弱性が2件 - アップデートを公開
空き家バンク登録物件ページに個人情報含むファイル - 嘉麻市
予約サイト経由で顧客にフィッシングメッセージ - 小田急リゾーツ
頭皮ケア製品のX公式アカウントに不正アクセス - 利用停止に
委託先でメール誤送信、補助金申請者のメアド流出 - 兵庫県
サーバで外部との不正通信を確認、影響など詳細を調査 - TKC