1月中旬に海外複数サイトでボットが大量配布、収集数が増加 - CCCまとめ
サイバークリーンセンター(CCC)は、2009年1月のボット検知状況をとりまとめた。同センターによれば、海外で大量配布を行うサイトの活動が活発化しており、収集検体数は大幅に増加したという。
同センターが、ハニーポットなどを利用して収集した1月のボット収集総数は43万2184件で、2008年12月の34万163件から増加した。また、重複を除く同定検体数も3万196件で、前月の2万2212件を上回っている。一方、ウイルス対策ソフトで検知できない未知検体数については、前月の492件から減少し314件だった。
同センターによれば、海外のウェブサイトにおいて大量配布が行われ、年末年始にかけて未知検体の収集数に一時的な増加が見られた。
1月中旬には、内部増殖するファイル感染型ウイルスが増加。さらに大量配布を行う米国内のサイトが複数発生したことが重なり、既知検体の収集数増加につながった。しかしながら、1月下旬には配布が行われなくなり、収集数も収束したという。
収集検体の種類別ランキング1位は、年末から海外特定サイトが配布している「TSPY_KOLABC.CH」で約18%を占めた。ただし、同サイトでは1月下旬からあらたな未知検体の配布へ移行しており、急激に減少しているという。
2位は前月と同じ「PE_VIRUT.AV」だが、収集数は1万件増加した。国内からの収集がほとんどで、このほか「BKDR_VANBOT.AHH」や「TROJ_AGENT.ARWZ」なども国内での収集が増加している。
(Security NEXT - 2009/03/31 )
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