セキュリティ市場は堅調な伸び - 2009年度以降も110%成長
矢野経済研究所は、セキュリティ関連市場の動向調査を実施し、2009年度以降も堅調に成長するとの見通しを示した。
同社が、2008年5月から9月にかけてセキュリティ製品やサービスのを専業ベンダー、システムインテグレーターを対象に調査を実施し、結果を取りまとめたもの。
2007年度の情報セキュリティソリューション市場は、前年から113.6%の伸びを見せ、2593億9400万円だった。同社による2008年度の市場予測も2964億900万円と前年度比114.3%となる見通しで、2009年度以降についても110%程度で推移すると予測。2011年度までに4017億円規模になると同社では試算している。
大規模企業では、先行してセキュリティ対策が進められてきたことから需要が一巡したとの見方も出ているものの、ログ管理やエンドポイントセキュリティの案件が増加。さらに導入が遅れている中小企業における需要の伸びが期待されており、ベンダーも小規模なネットワーク環境向けの製品、サービスに力を入れているという。
一方で不景気から導入コストを理由に手控える動きもあり、カード決算のセキュリティ基準であるPCI DSSの浸透など、市場活性化につながる可能性を言及している。
(Security NEXT - 2008/10/09 )
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