Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MySQLを利用するウェブアプリも攻撃のターゲットに - IBMが報告

IBMは、ウェブアプリケーションに対する攻撃の新たな傾向を検知したとして注意を呼びかけた。

同社Internet Security Systemsの監視センター(SOC)が7月27日から28日、および8月8日から9日にかけて攻撃の増加を確認したもの。今回確認された攻撃では、MySQLの拡張機能である「INTO OUTFILE」が利用されており、ウェブサイト運営者の意図に反してPHPファイルが生成されるという。

同社が確認した攻撃で作成されるPHPファイルは、文字を表示する機能に限られており、データベースから情報が取得されるといった被害は発生しない。しかしながら、同ファイルの存在が明らかになることで、サーバに脆弱性が存在していることが攻撃者に把握され、将来的に攻撃をうけるおそれがある。

3月ごろよりIISとMicrosoft SQL Serverを組み合わせたASPによるウェブアプリケーションを狙ったSQLインジェクション攻撃が大量に発生しているが、同社では、今後攻撃対象となるプラットフォームが拡大する兆候が現れたとして注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2008/08/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

2Qの脆弱性届け出は112件 - 前四半期から半減
「JVN iPedia」登録、前四半期から4割減 - 累計20万件を突破
2023年4Qの「JVN iPedia」登録、前四半期の約1.6倍に
「JVN iPedia」の登録数、前四半期比3.7倍に - 前年分公開の影響で
2Qの「JVN iPedia」の登録数、前四半期比約1.2倍に
2Qの脆弱性届け出、ソフトとウェブともに減少
カスタムコードで作り込みやすい脆弱性トップ10
J-CSIP、脅威情報22件を共有 - 海外関連会社への攻撃報告も
1Qの脆弱性DB「JVN iPedia」登録数、2期連続で減少
1Qの脆弱性届け出 - ソフトとウェブサイトのいずれも増加