Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

早期発見難しい「スピア型攻撃」の判定システムを試作 - 暗号プロトコルを応用

情報通信研究機構は、特定の組織を標的とする「スピア型サイバー攻撃」の判定システムを試作し、実証実験を開始した。

今回開発されたのは、暗号プロトコル「準同形暗号理論に基づく秘匿共通集合計算プロトコル」を利用し、特定の組織を対象とした攻撃であるか判定する試作システム。ハードウエアを含めた統合システムにおける同プロトコルの実装は、今回が世界で初めてだという。

スピア型攻撃であるか判断するにあたり、通信の秘密を保護しつつ、ほかの組織に対して同様の攻撃が発生していないか確認する必要があるため早期対策が難しかった。今回の試作システムでは、信頼しない二者間がそれぞれ相手に情報を開示せず、保持する情報が同一か判定できる同プロトコルを応用することで問題を解決している。

実証実験には、トレンドマイクロとラックが参加し、それぞれ試作システムを個別に利用し、スピア型サイバー攻撃などを判定する。実証実験では、システムの有効性の検証や課題の抽出、今後の産業界への技術移転促進といった目的としており、3月末まで実施。以降は体制を見直しながら、さらなる実証実験を検討する。

(Security NEXT - 2008/03/04 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

精神保健福祉センターで申請書類を紛失 - 愛知県
電力・ガス取引監視等委員会の関連サイトに攻撃 - 経産省
アプリの管理システムが侵害、会員情報流出 - 松屋
ヤマハ製ルータ「NWR100」にコマンド実行など複数脆弱性
「ServiceNow」にクリティカル脆弱性 - 修正版が公開
LinuxカーネルやVMware ESXの脆弱性、悪用を確認 - 米当局
米当局、Ciscoセキュリティ製品と「GitLab」の脆弱性悪用に警鐘
「GitLab」の悪用脆弱性、原因は「Ruby」 - 修正版が公開
「Ivanti Connect Secure」に追加脆弱性2件 - 連鎖攻撃を確認
「Chrome」で脆弱性21件を修正 - 「クリティカル」の脆弱性も