端末の紛失による情報漏洩を防止するモバイル向け技術を開発 - KDDI研
KDDI研究所は、「しきい値暗号技術」を活用したモバイル環境向けセキュリティサービスを開発した。端末の紛失やバックアップサーバからの情報漏洩を防止できる。
今回開発されたデータ共有技術は、暗号化されたデータを復号する鍵を、複数の鍵に分散して管理する「しきい値暗号技術」を活用したもの。
携帯端末と携帯電話のバックアップサーバの暗号化を実施し、それぞれに復号化に用いる秘密鍵を分散して保存。復号化には、端末とサーバに分散した鍵が必要となるため、紛失した端末やデータが保存されているサーバへの不正アクセスを防止し、第三者へのデータ流出を防止できる。
データは端末内に保存されており、利用時にはデータ容量が小さい分散鍵を送受信するだけで済むため、モバイル環境でもスムーズに利用できる。同社では、同技術を活用した顧客情報の共有や著作権管理といったシステムへの応用を想定しており、企業向けセキュリティソリューションの実現に向けて検討を進める。
(Security NEXT - 2008/02/27 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
ポストに投函した労働力調査票が所在不明に - 埼玉県
NTTセキュリティHDとトレンド、生成AIを悪用した脅威への対策で協業
誤送信でイベント申込者のメアド流出 - ふくおか歴史資源活用協議会
テンプレエンジン「Twig」にサンドボックス回避の脆弱性
保険者資格取得届出書をデータ入力後に紛失 - 座間市
スマホのセキュ対策、80代の約4割が「何も行っていない」
「Veeam Backup Enterprise Manager」に脆弱性 - 認証回避のおそれ
学外からアクセスできる業務PCがランサムの標的に - 東北学院大
NVIDIAのデータ処理ユニットに複数の脆弱性が判明
OktaのWindows版パスワードレス機能に脆弱性 - アップデートで修正済み