Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MS、セキュリティパッチ11件を公開 - IEの公開済み脆弱性に対応

マイクロソフトは、2月のセキュリティ更新プログラムを公開した。当初の予告では12件を公開予定だったが、1件のプログラムに品質上の問題が発見されたことから、深刻度「緊急」6件と「重要」5件の11件が提供されている。

深刻度が緊急とされた脆弱性は、「Internet Explorer」や「Office」「Word」をはじめ、や「Office Publisher」「WebDAV Mini-Redirector」「OLE オートメーション」に関するもので、いずれも攻撃を受けた場合、リモートでコードが実行されるおそれがある。

さらに、サービス拒否を引き起こす「Active Directory」「Windows TCP/IP」の脆弱性をはじめ、特権の昇格やリモートでコードが実行されるなど、IIS関連の2件へ対応。またリモートでコードが実行される「Microsoft Worksファイル コンバータ」の脆弱性など深刻度「重要」とされる5件へ対応した。

今回公開されたプログラムのうち、10件は非公開で同社へ報告されたものだが、累積的な脆弱性を解消するIE向けのプログラムについては、非公開で同社へ報告された3件の脆弱性に加え、すでに公開されている1件の脆弱性へ対応している。

公開されているのは、ActiveX オブジェクトにおいてメモリの破損が発生する脆弱性。同社ではゼロデイ攻撃を確認していないという。問題の脆弱性では、不正に細工されたウェブページを表示した場合、リモートでコードが実行されるおそれがある。

2008年2月のセキュリティ情報
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms08-feb.mspx

マイクロソフト
http://www.microsoft.com/japan/

(Security NEXT - 2008/02/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

寝台列車「TWILIGHT EXPRESS」の乗客情報を消失 - 誤操作か
メール転送エージェント「Exim」に脆弱性 - 「クリティカル」評価も
「Apache NiFi」の「Asana」連携の一部処理にRCE脆弱性
ワークフローツール「n8n」に今月3件目の「クリティカル」脆弱性
先週注目された記事(2025年12月21日〜2025年12月27日)
「IBM API Connect」に認証回避の脆弱性 - 暫定修正を提供
メール誤送信で会員のメアド流出 - 不動産ファンド運営会社
ファイル共有設定ミスで意図せずCC送信 - メアド閲覧可能に
個人情報含むPCで侵害確認、影響を調査 - 小樽商科大同窓会
ウェブ問合フォームの入力情報が外部流出 - 川本製作所