ファイル共有ソフト「Cabos」による被害報告も - IPAまとめ
情報処理推進機構(IPA)は、1月におけるウイルスや不正アクセスの届け出状況を発表した。ウイルス検出数やワンクリック詐欺に関する相談数が激減しており、前月から減少傾向は続いている。
1月のウイルス検出数は約31万個で、昨年12月の約34万個から8.5%の減少を見せた。また、同日中に発見された同種のウイルスを1件とカウントする「届け出件数」は2046件で、11月の2239件から8.7%の減少となった。
検出数の1位は依然として「Netsky」で、全体に占める割合が前月の86.1%から92.6%へ増加するなど、9割以上を占めている。2位は「Mytob」で約1万個、3位は「Mydoom」で約2500個。前月に大きな増加をみせて検出数の2位を占めた「Stration」は激減した。
不正アクセスの届出件数は8件で、そのうち被害があったのは7件。他サイトへの攻撃の踏み台として悪用されていたケースが3件あり、そのうち2件はSSHポートへのパスワードクラッキング攻撃が原因だった。残る1件は、FTPサーバの脆弱性を悪用したものだった。
1月に同機構へ寄せられた相談件数は408件で、12月の389件から微増した。「ワンクリック不正請求」に関する相談は28件で、大きな減少を見せた12月の43件からさらに減少している。
Winnyに関する相談は17件で、特に「原田ウイルス」に関する相談が目立った。また、ファイル共有ソフト「Cabos」を介したウイルス感染の相談も寄せられており、同機構ではファイル共有ネットワークの危険性を改めて認識すべきと注意を促している。
(Security NEXT - 2008/02/05 )
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