Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

QuickTimeのアップデートが公開されるも一部脆弱性は未解決

アップルは、4件の脆弱性を解消した「QuickTime 7.4」を公開した。ただし、一部脆弱性は修正されておらず、引き続き注意が必要だ。

今回アップデートは、Sorenson 3ファイルやPICTイメージの処理など、Windows版、Mac版いずれも影響がある4件の脆弱性へ対応したもの。不正に改変されたファイルを開いた場合、任意のコードが実行される問題が解消されている。

今月に入り、QuickTime 4以降のReal Time Streaming Protocol(RTSP)におけるレスポンスメッセージの処理に、バッファオーバーフローの脆弱性が含まれていることが、セキュリティベンダーなどから指摘されていたが、今回のアップデートでは、修正についてアナウンスされておらず、JPCERTコーディネーションセンターの検証でも、問題が解消されていないことが確認されたという。

同脆弱性では、不正なRTSPストリームを受信した場合、任意のコードが実行されたり、サービスが停止するなど攻撃を受けるおそれがある。脆弱性の検証コードも公開されており、引き続き注意が必要だ。

About the security content of QuickTime 7.4
http://docs.info.apple.com/article.html?artnum=307301-ja

関連記事:またQuickTimeに脆弱性が見つかる - 実証コードも確認
http://www.security-next.com/007427.html

(Security NEXT - 2008/01/17 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

全校生徒の名簿データを第三者へメール誤送信 - 大洲市
ゼロデイ攻撃は8カ月以上前 - 「Active! mail」脆弱性の影響拡大に懸念
物流検品システムなどまもなく復旧、物量制限は解除へ - ランテック
コミュニケーションサポーターのメアド流出 - 茨城県国際交流協会
ランサムでシステム障害、配送遅延など影響 - センコーグループ子会社
職員が顧客情報をUSBメモリで持出、日次確認で判明 - 一関信金
「Erlang/OTP」脆弱性、一部Cisco製品で影響が判明
スポーツグッズ通販サイトで個人情報流出か - 不正プログラムや改ざんを確認
ランサム攻撃で暗号化被害、公共工事のデータも - 松永建設
「ActiveMQ NMS OpenWire Client」にRCE脆弱性 - 修正版が公開