Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

悪意あるコードの開発や配布が商業化 - 職業クラッカーが台頭

悪意のあるコードの開発、配布、使用など、サイバー犯罪の商業化が進んでいる。シマンテックが2007年上半期のインターネットセキュリティ脅威レポートで伝えたもの。

従来より、セキュリティベンダー各社が金銭目的の攻撃について警告しているが、同社によれば、さらなる専門的な攻撃手法やツール、戦略が駆使される傾向にあるという。

世界中のコンピュータへ悪意あるコードをインストールできるツール「MPack」やフィッシングサイトを自動的に構築するスクリプトなどが出回っているもので、特にダウンローダを利用した多段階型攻撃の増加が目立っており、悪意のあるコードのトップ50のうち28種を占めたという。

また、これらツールの特徴は、金融機関やキャリア支援サイト、SNSなど、利用者の信頼を得ているウェブサイトが拡散に利用される点で、脆弱性を利用し、利用者に悪意あるプログラムをダウンロードさせたり、サイト内部の情報が狙われるケースもあるという。

そのほか、目立ったセキュリティの問題としては、ウェブブラウザのプラグインに237件の脆弱性が発見されており、2006年下半期の74件から大幅に増加したことが報告されている。情報漏洩については、コンピュータやメディアの盗難や紛失によるものが半数弱で、大規模なデータ喪失が少なくとも5年に1度起きると予測する法人が58%あったという。

シマンテック
http://www.symantec.co.jp/

(Security NEXT - 2007/09/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

米当局、「FortiWeb」の脆弱性悪用に注意喚起
「FortiWeb」に深刻な脆弱性 - すでに攻撃も
アスクル子会社の受託物流サービス、取引先情報流出の可能性
「ぶちエコサポーター」研修会の参加者宛メールで誤送信 - 山口県
誤って資料を持ち帰り紛失、住民が商業施設で拾得 - 新潟県
従業員個人PCがマルウェア感染、業務用認証情報が流出 - QUICK
番組編集ネットワークにランサム攻撃 - ケーブルテレビ可児
NECのHAクラスタソフト「CLUSTERPRO X」に深刻な脆弱性
Apple、脆弱性を修正した「iOS 18.7.2」「iPadOS 18.7.2」を公開
「Django」にSQLiやDoS脆弱性 - 修正版をリリース