スパムメールのリンクから不正サイトへ誘導するトロイの木馬が増加 - マカフィー調査
マカフィーは、8月に同社データセンターが検知したウイルスや不審なプログラムの状況をまとめた。スパムメールのリンクから、不正プログラムをダウンロードさせるサイトへ誘導するトロイの木馬が、先月に引き続き増加している。
ウイルスではトロイの木馬がトップ10の半数以上を占め、特に検知企業数では4位の「VBS/Psyme」を除きすべてがトロイの木馬となった。また、7月に発見されたトロイの木馬「W32/Zhelatin.gen!eml」が引き続きトップにランキングされ、検知数も大幅に増加している。
同ウイルスは、スパムメールに記載されたリンクから、脆弱性攻撃プログラムをダウンロードさせる不正サイトへ誘導するというもの。脆弱性が解消されていないと、サイトにアクセスしただけで感染する可能性があるため、不審なメールには十分注意するよう求めている。
不審プログラムを検知したマシン数では、先月に引き続き「Exploit-MIME.gen.c」がトップとなった。また「Winfixer」や「Drivecleaner」など、正規ソフトを偽装するアプリケーションが依然として上位を占めている。同社では、フリーソフトのダウンロードや使用が日常的に行われているのが原因と見ており、フリーソフトの不用意なダウンロードはなるべく控えるよう呼びかけている。
同社が発表した検知マシン数のトップ10は以下のとおり。
ウイルス
1位:W32/Zhelatin.gen!eml
2位:JS/Downloader-AUD
3位:JS/Downloader-BCZ
4位:VBS/Psyme
5位:AdClicker-EG
6位:JS/Wonka
7位:Spy-Agent.bv.dldr
8位:X97M/Laroux.a.gen
9位:Generic!atr
10位:Exploit-ANIfile.c
不審なプログラム
1位:Exploit-MIME.gen.c
2位:Generic PUP.e
3位:Adware-GAIN
4位:Winfixer
5位:DriveCleaner
6位:Adware-Baidu
7位:Adware-SaveNow
8位:Generic PUP.e
9位:Adware-GAIN.lnk
10位:Adware-HotBar
(Security NEXT - 2007/09/07 )
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