「Iframe」と「ObfJS」が感染拡大、ロシアで大規模感染も - ソフォス調査
ソフォスは、2007年7月の「ウイルス傾向レポート」を発表した。「Iframe」と「ObfJS」が広くまん延しており、同社が検知したウェブ経由で感染するウイルスの7割以上を占めている。
同社によれば、「Iframe」は全体の56.0%を占めているものの、6月の64%に比べると比率は落ちている。しかし、割合が減少した理由は「ObfJS」が5月の1.8%から今月は17.3%、継続的に増加したことに起因しており、予断を許さない状況だ。
これらのウイルスは今月、ロシア国内で大規模感染が発生。これにより、ロシアはウェブウイルスの国別ホスティングトップ10の3位にランクインするなど、大きく比率を伸ばした。6月にはイタリアで「Iframe」の大規模感染が発生しており、侵入しやすいサーバを集中的に短期間で攻撃する傾向にある。
正規のサイトが改ざんされて不正コードを埋め込まれるケースが依然として多く、十分なセキュリティ対策や脆弱性対策が講じられていないサイトが多いことが、感染拡大の要因となっている。そのため、気付かぬうちに感染しているケースも多く、企業におけるアクセス管理を徹底を同社では求めている。
同社が、ウェブ、メール別にまとめたウイルストップ10は以下のとおり。
ウェブウイルス
1位:Mal/Iframe
2位:Mal/ObfJS
3位:Troj/Psyme
4位:Troj/Decdec
5位:Troj/Fujif
6位:Mal/Zlob
7位:VBS/Edibara
8位:Mal/Packer
9位:Mal/Behav
9位:VBS/Redlof
メールウイルス
1位:W32/Netsky
2位:W32/Mytob
3位:W32/Zafi
4位:Mal/Iframe
5位:W32/MyDoom
6位:W32/Sality
7位:Troj/Agent
8位:W32/Bagle
8位:Mal/Clagger
10位:W32/Strati
(Security NEXT - 2007/08/03 )
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