ヤフーBB個人情報漏洩の控訴審では5500円の賠償命令 - 配布した金券は弁済の一部に
インターネット接続サービス「ヤフーBB」会員の個人情報が流出し、会員が運営するソフトバンクBBやヤフーに対して損害賠償を求めた民事訴訟の控訴審判決が大阪高裁で言い渡された。
問題となった事件は、ソフトバンクBBとヤフーが運営するADSLサービス大手「ヤフーBB」の顧客データを派遣社員が外部へ持ち出し流出したもの。弁護士を含む利用者5人がBBテクノロジー(現ソフトバンクBB)やヤフーを相手取り、管理義務違反による不法行為責任があるとして提訴。1人あたり10万円の慰謝料支払いを求めていた。
2006年5月の第一審判決では、個人情報を管理していたBBテクノロジーについて管理上注意義務を怠ったとして落ち度を認め、6000円の支払いを認め、ヤフーに対する賠償請求は棄却した。
一方今回の控訴審では、大阪高裁の渡辺等裁判長は、ヤフーの責任についても認め、金券の送付を弁済の一部として認めたものの1審を支持し、同社に対してひとりあたり5500円の損害賠償を命じた。
(Security NEXT - 2007/06/21 )
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