Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

スパムは昨年同期比4.2%増、米国以外でも株価操作の動き - ソフォスレポート

2007年第1四半期のスパム総数が、昨年の同時期と比較し、4.2%増加していることが、ソフォスのレポートでわかった。

同レポートは、同社の調査機関が2007年1月から3月の間に受信したスパムを分析、まとめたもの。スパム配信国のワースト1は全体の19.8%を占めた米国だったが、比率は継続的に減少しており、国内での対策強化が成果を上げていることがわかる。次いで中国が7.5%と続くが、前回に比べ急激に減少した。

一方、ポーランドが7.4%を占めて3位に上昇しており、同国経由のスパムが急増していることが明らかになった。また日本は1.3%で比率に関しては前回と変わらないが、スパムの総数が増加しているため、配信総数は増加している。

3月には、米国以外で初めて「pump-and-dump詐欺」が検知された。企業に関する偽情報が記されたスパムを流通させ、株価を操作により利益を稼ごうとするもので、これらメールは画像を埋め込んだり英単語の不規則な組み合わせを使用するなど、スパムフィルタを回避するさまざまな手段が用いられているという。また、携帯電話のショートメッセージサービスを利用したスパムの増加も顕著だとしている。

同社がまとめたワースト12は以下の通り。

1位:アメリカ
2位:中国
3位:ポーランド
4位:韓国
5位:イタリア
6位:フランス
7位:ドイツ
8位:スペイン
9位:ブラジル
10位:ロシア
11位:インド
12位:台湾

(Security NEXT - 2007/04/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

大音量で煽る「サポート詐欺」の被害、端末内部に学生情報 - 名大
メール送信した資料に物件オーナーの個人情報 - 長谷工ライブネット
「Chromium」の脆弱性狙う攻撃 - 派生ブラウザ利用者も注意を
海外グループ会社にサイバー攻撃、影響など調査 - ミタチ産業
DDoS攻撃観測数、前月から微減 - 最大トラフィックは縮小
「Lucee」にクリティカル脆弱性 - 悪用コード公開済み
「MS Edge」にアップデート - ゼロデイ脆弱性などに対応
「Cisco Unified CM」に深刻なRCE脆弱性 - ESリリースのみ影響
教員が小学校授業で過去の年賀ハガキを教材利用 - 横須賀市
生活保護受給者の医療券を別機関へ誤送付 - 新潟市