Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

スパイウェアダウンロードする「W32/Nuwar」の蔓延続く - IPAが注意呼びかけ

情報処理推進機構は、2月のコンピュータウイルスや不正アクセスに関する届出状況をまとめ、公表した。

ウイルスの検出数は、前月と比較して約3割減少し、約69万個となった。一方、届出件数は3098件で前月から1割弱程度の減少にとどまっている。検出数の1位は、W32/Netskyがトップで約51万個。W32/Nuwarの約6万個、W32/Salityの約4万個があとに続いた。

同機構では、昨年末に登場したマスメール配信型ウイルスの「W32/Nuwar」が、2月も引き続き高水準で検出されていることから警戒を強めている。同ウイルスはメールで拡散するが、感染すると他の不正ソフトをダウンロードし、情報漏洩など二次被害が発生する可能性がある。

不正アクセスは、23件の届出があり、14件に被害が確認されている。また相談件数も50件に達し、28件で被害が発生した。目立った被害としては侵入の6件で、踏み台にされたケースが5件を占め、フィッシング詐欺サイトを設置されたケースも1件あった。

同機構に寄せられた全相談件数は、前月の946件を上回って1019件となり、大台を突破した。ワンクリック不正請求の相談が287件。前月の233件から増加傾向にあり、調査開始以来最悪の状況だった。また、Winnyに関連する相談は14件と前月とほぼ同水準だった。

(Security NEXT - 2007/03/05 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

応募QRコードから応募者の個人情報が閲覧可能に - アトレチコ鈴鹿
特別支援学校で生徒の個人情報含む動画を誤公開 - 埼玉県
USBメモリを紛失、暗号化済みだがPW貼付 - NEXCO西日本
送信した表計算ファイルの非表示部分に無関係の個人情報 - 朝日新聞
サイト改ざんで別サイトへ誘導 - 聖マリアンナ医科大東横病院
先週注目された記事(2024年3月10日〜2024年3月16日)
「違法情報」の通報が約28.2%増 - 「犯罪実行者募集」は4000件超
Google、ブラウザ最新版「Chrome 123」をリリース - 複数脆弱性を修正
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートが公開
フィッシング報告が前月比約35%減 - 悪用URLは約23%増