Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

オンライン詐欺被害額1304億円 - 20人に1人が被害

インターネット利用者の約20人に1人がオンライン詐欺に引っかかっていることがわかった。ブロードバンド推進協議会が実施した「オンライン詐欺に関する調査」により明らかになったもの。

同調査は、千葉大学の阪田史郎教授監修のもと、ワンクリック詐欺やフィッシング詐欺、オークション詐欺ののほか、不正請求メールやスパイウェアなどのパスワード詐取などによる被害の状況を調べたもの。一次調査としてインターネットのモニターを対象に全国規模で実施、さらに被害者に対する二次調査を行った。

調査によれば、4.7%が何らかのオンライン詐欺被害に遭っていると回答。推定被害総額は1304億円だという。オークション詐欺が最も多く、46.7%。ワンクリック詐欺が28.9%、不正請求が17.5%と続いた。

詐欺の被害額平均がもっとも高いのはカード番号盗難で9万3756円、次がオークションの5万124円だった。オンライン詐欺などに対する知識が乏しい若年層の被害が約6割を占め、さらに10代後半の被害者は、約半数が複数回の被害に遭っている。また、被害を相談できないケースも多いという。

被害の背景には、国内一般ユーザーにけるセキュリティ対策の遅れもあり、セキュリティ状況としてもアンチウイルスソフトを利用しているユーザーは65.3%。OSのパッチを定期的に実施しているユーザーは37.1%と低い数字だった。

(Security NEXT - 2006/09/27 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

除草工事委託先への安全講習会案内メールで誤送信 - 茨城県
ITインフラ監視ツール「Pandora FMS」に脆弱性 - アップデートで修正
「Active! mail 6」に「XSS」や「CSRF」脆弱性 - 修正版へ更新を
若年層向けアジアCTF大会「ACSC 2025」が8月開催 - 世界大会は東京
ランサム被害でデータ暗号化、原因など調査 - 新興プラスチックス
ポケモングッズ通販サイトにPWリスト攻撃 - 一部で会員情報改ざんも
「PHP」に複数脆弱性 - セキュリティリリースが公開
ブラウザ「Chrome」の「Cookie暗号化保護」を破壊する「C4攻撃」
大音量で煽る「サポート詐欺」の被害、端末内部に学生情報 - 名大
メール送信した資料に物件オーナーの個人情報 - 長谷工ライブネット