Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

IPA、3月の不正アクセス届出状況を発表 - 興味本位でのWinny利用やめて

情報処理推進機構(IPA)は、2006年3月のコンピュータウイルスおよび不正アクセスの届出状況を発表した。

同発表によれば、ウイルスの検出数は約256万個で、先月からほぼ横ばいとなった。検出数の1位は「W32/Netsky」で約203万個。以下、2位は「W32/Mytob」で約29万個、3位は「W32/Bagle」で約9万個だった。この順位も先月から変わっていない。

不正アクセスの届出件数は38件で、そのうち被害のあった件数は10件だった。被害の内訳は、侵入6件、その他4件だった。具体的には、ウェブサーバに侵入されてフィッシングの踏み台にされたケースや、SSHで使用するポートへの攻撃を受けたことにより侵入されたというケースなどがあった。

情報セキュリティ全般についての相談件数は1056件。先月と比べて増加したが、これは3月20日に開設したWinny緊急相談窓口の影響と見られる。Winnyに関する相談件数は196件。おもな相談事例は、パソコンにWinnyが入っているか確かめたいというものや、Antinnyなど情報漏洩を起こすウイルスに感染していないか確認したいというものなど。

また、今月も先月に引き続きWinnyなどファイル交換ソフトによる情報流出が多発しているとして、改めて注意を呼びかけている。ウイルス感染が目立つが、操作ミスにより非公開にすべきデータを公開用フォルダに置いてしまう場合もあり、興味本位でWinnyを利用しないようアナウンスしている。

(Security NEXT - 2006/04/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

スポーツ教室申込者への案内メール、2度にわたり誤送信 - 桐蔭横浜大
予約管理システム侵害、予約者にフィッシングメール - 京都市内のホテル
CMSに総当たり攻撃、個人情報流出の可能性 - 体育器具メーカー
ECサイトで不具合、会員登録時に別人情報表示 - 下着通販会社
Gitサーバ「Gogs」にゼロデイ脆弱性 - 広範囲の公開サーバに侵害痕跡
「React」脆弱性を狙う攻撃が急増、国内SOCで多数観測 - ラック
「Chrome」にゼロデイ脆弱性、詳細は調整中 - アップデートで修正
ワークフロー実行ツール「n8n」に脆弱性 - アップデートで修正
監視ツール「Barracuda RMM」に深刻な複数脆弱性 - アップデートを
「Apache Struts」にDoS脆弱性 - ディスク領域枯渇のおそれ