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富士宮信金、委託会社社員のPCから手形情報がWinny上へ流出

富士宮信用金庫は、業務委託先の社員の私用パソコンがウイルスに感染し、顧客の手形決済情報1万3619件がWinnyネットワーク上に流出したと発表した。

流出したのは、2003年10月時点の手形決済情報1万3619件で、顧客名、金融機関コード、支店コード、口座番号、手形金額が含まれる。手形管理システムの開発、保守業務を委託しているNECとNECソフトの協力会社社員がデータを無断で持ち出し、個人所有のパソコンに保存。その後ウイルスに感染し、漏洩したとしている。

同信金によれば、漏洩した情報と関連する手形の決済はいずれも完了しており、流出した情報だけでは資金の移動は不可能で、被害が発生する可能性は低いという。

同信金と業務委託先であるNECとNECソフトは、共同で「富士宮信金・NEC情報事故共同対策本部」を設置。該当する顧客への個別対応を実施するとともに、金融機関や顧客からの問い合わせを受け付けるとしている。また、同庫では、今後委託先における適正な管理を徹底したいとしている。

(Security NEXT - 2006/03/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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