Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

年金加入情報の目的外閲覧の職員を処分 - 社保庁

社会保険庁は、2004年中に業務と関係なく情報閲覧が行われた問題で、通信記録をもとに調査を実施し、その結果を公表した。

国会議員や芸能人などの個人情報へアクセス、閲覧した職員は1574名で、大半が興味本位の閲覧だったが、報道の確認のためとする職員もいたという。

また、2004年5月以前のアクセスが1328名で、それ以降は減少したが、246人がアクセスしていた。アクセス回数については1回が722で約半数だったが、10回以上の職員も100名以上おり、なかには50回以上アクセスした職員や外部に漏洩した職員もいた。

さらに、アクセスにはカードを利用するため、本人が特定できるが、行為について否定した職員についても1447名いたとしている。

同庁では、閲覧行為を行った職員に対して、厳重注意から減給まで状況に応じて処分を実施する予定で、自らの閲覧を認めていない場合についても、カードの管理が不適切であったとして処分を行うという。

さらに閲覧情報を第三者へ漏洩していた場合は、免職あるいは停職処分にする。システム運用責任者や同庁長官をはじめ監督者についても訓告や口頭による厳重注意の処分を行うとしている。

(Security NEXT - 2005/12/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

フィッシング攻撃支援サブスクの関係者を一斉検挙 - 利用者は約1万人
iOS向けLINEアプリの「金融系モジュール」に脆弱性 - アップデートで修正済み
能登半島地震被災地域の登録セキスペ、登録更新申請期限迫る
添付ファイルと宛先の確認不足が重なる誤送信が発生 - 大塚商会
福岡飲食店のECサイトに不正アクセス - 個人情報流出の可能性
WP向け操作ログ記録プラグインにSQLi脆弱性 - パッチ未提供
グリコでシステム障害、冷蔵食品を出荷停止 - 再開は5月中旬予定
2024年1Qの脆弱性届け出は243件 - 前四半期比約2割減
教員や学生宛てのメールで個人情報含むファイルを誤添付 - 山口大
「Node.js」向けMySQLクライアントにRCE脆弱性