Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

金融機関の個人情報紛失は678万件 - 金融庁一斉点検結果

金融庁は、4月の個人情報保護法や各業法施行規則等の施行に合わせ、預金取扱金融機関、証券、保険など、監督下の金融機関について個人情報管理態勢の一斉点検を実施し、その結果を公表した。

同点検では、個人情報保護法や改正銀行法施行規則の施行を踏まえた金融機関の個人情報管理態勢の有効性や実効性についての検証を求めたもの。さらに、4月1日時点において個人情報について、漏洩、滅失、毀損が生じていないか点検するよう求めている。

1069機関について調査したところ、26.8%にあたる287機関において個人情報の紛失などが発覚したという。書類の紛失がもっとも多く、215機関。コムフィッシュが163件と続いた。

紛失件数の合計は、678万件に上った。99.9%が紛失や所在が不明となっており、99.2%については誤廃棄の可能性が高いとの報告を受けているという。ほとんどが個人情報保護法施行以前のものだが、5機関においては、法施行後の漏洩と報告を受けた。

また、一斉点検以外の事案では、184.5万件の漏洩が明らかになっており、4月1日以降も129.1万件あった。

(Security NEXT - 2005/07/22 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

DB管理ツール「pgAdmin4」に複数脆弱性 - 重要度「クリティカル」も
「Apache Causeway」に深刻な脆弱性 - アップデートで修正
病院職員が患者情報含む受付画面をSNS投稿 - 岩見沢市
土地家屋調査士試験の申請書を誤廃棄 - 保存期間の表示漏れで
学会掲載論文の図表に患者の個人情報 - 神奈川県立病院機構
eラーニングシステムで利用者情報が閲覧可能に - 学研Meds
サイトが改ざん被害、海外オンラインカジノへ誘導 - 拓大
介護サービス事業所変更届を第三者にメール誤送信 - 笠間市
ファイル転送サーバ「SolarWinds Serv-U」に脆弱性 - 「クリティカル」も複数
SonicWall製ファイアウォールにDoS脆弱性 - SSL VPN有効時に影響