IPA、6月の届出状況を発表 - 不正アクセス被害件数が倍増
情報処理推進機構(IPA)は、2005年6月のコンピュータウイルスおよび不正アクセスの届出状況を発表した。
同発表によれば、ウイルス検出数は約385万個と、5月の約355万個から8.5%の増加となった。また、届出件数は4928件となり、5月に比べると若干の減少となった。そのうち「W32/Netsky」の検出数は総検出数の7割を占める約265万個で、16カ月連続でトップ。次いで、「W32/Mytob」が約94万個、「W32/Sober」が約10万個となっている。
「W32/Mytob」は3月に出現して以来、次々と亜種が発生しているが、今月になってあらたなタイプが現れた。システムの管理者を装って、パスワード更新などシステム管理に関する情報提供であるように見せかけて、添付ファイルを開かせようとする。このようなメールを受信した場合は、ウイルスチェックを行うか、送信の事実を組織の管理者に確認するよう呼びかけている。
不正アクセスの届出件数は24件で、5月と比較して約75%の減少となった。しかし被害のあった件数は22件で、5月の11件から倍増した。内訳は、侵入10件、メール不正中継2件、ワーム感染3件、DoS4件、アドレス詐称1件、その他2件だった。
侵入10件のうち、サーバに侵入されウェブコンテンツを改ざんされたという被害事例が5件あった。そのうち、利用者がホームページを閲覧しただけでウイルスに感染する仕組みを埋め込まれていた事例が、5月に引き続き2件あった。
(Security NEXT - 2005/07/07 )
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