Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

9割以上のサイトに深刻な脆弱性 - MBSDレポート

三井物産セキュアディレクションは、B2CやB2Bのウェブサイトに関する脆弱性レポートを公表した。

過去2年間におけるメンバー制サイトや問い合わせ機能を備えたウェブサイトにおける脆弱性をまとめたもの。同社によれば、対象サイトの9割以上で、個人情報の漏洩やホームページ改ざんなど、深刻な問題があることがわかったという。

同社によれば、成りすましなど、ウェブサイト全体のシステムを攻撃するものと、不正な命令を強制的に実行させて情報を抜き取るものに二分され、いずれもウェブアプリケーションを攻撃するものだという。

過去2年間にわたる脆弱性検査結果の推移をまとめた結果、2003年度から2004年にかけて、危険度「低」の比率が増加し、その反面危険度「中」の比率が減少している。一方で、危険度が高いとされる「個人情報漏洩」や「成りすまし」といった脆弱性の比率は25%から28%と変化がなく、非常に危険な状態で運営されていると結論づけている。

同社では、ウェブサイトやウェブアプリケーション開発に必要なセキュリティノウハウやチェック機構が各企業内に十分浸透していない結果とし、個人情報保護やサイバー攻撃に課題が残るサイトが多数存在しているとしている。

(Security NEXT - 2005/06/06 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

「IBM QRadar SIEM」に複数脆弱性 - 修正パッチをリリース
ゲームサーバ管理ツール「Pterodactyl Panel」に脆弱性 - 悪用の動きも
構成管理ツール「Salt」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
「GeoTools」にXXE脆弱性 - 「GeoServer」なども影響
ランサムウェア被害による情報流出が判明 - 日揮ユニバーサル
イベント申込フォームで設定ミス、個人情報が閲覧可能に - 鎌倉市
「Roundcube」にアップデート - 前バージョンの不具合を解消
サイトが改ざん被害、仮設サイトを設置 - 日本体操協会
Trend Microの暗号化管理製品にRCEや認証回避など深刻な脆弱性
マルウェア対策ソフト「ClamAV」に深刻な脆弱性 - パッチが公開