Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

個人情報を狙った脅威が増大 - シマンテックセキュリティレポート

シマンテックは、2004年7月1日から12月31日までの、インターネット攻撃、脆弱性、悪意のあるコードおよびその他セキュリティリスクの傾向をまとめた「インターネットセキュリティ脅威レポート」を発表した。

同レポートは、同社が年2回のペースで発行しているもので、今回で7 回目。同レポートによれば、ユーザーの秘密情報を狙った攻撃は過去3期連続で増加。同社への報告件数トップ50のうち54%を占めているという。クレジットカード番号など金銭に関わるデータを盗むフィッシング攻撃も増加しており、同社では、2005年も引き続き、フィッシング被害は深刻な問題になると予測している。

Windowsをターゲットとしたコンピュータウイルスについては、2004年上半期に比べて64%の増加しており、同期間中に亜種を含めて7360以上の新種が登場。昨年末の時点で、亜種を含めて累計17500 種に達した。

脆弱性については、公表からそれを悪用するプログラム出現までの間隔が平均6.4日と短くなっている。期間中に記録したあらたな脆弱性は1403件で、そのうち97%が深刻度「中」または「高」で、80%がリモートから悪用可能だったという。

同社では今後の傾向として、金銭目的のボットやボットネットワークの増加、モバイル機器を狙ったワームの増加、アドウェアおよびスパイウェアに関連したリスクの拡大などを挙げている。

(Security NEXT - 2005/03/30 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

民泊事業者情報をサイトで誤公開、ファイル内に残存 - 北海道
Fortinet、「FortiOS」に関する複数の脆弱性を解消
「FortiSIEM」に深刻なRCE脆弱性 - 実用的な悪用コードも
医師や患者の個人情報など含む書類を紛失 - 関東信越厚生局
オンライン会議ツール「Zoom」に「クリティカル」脆弱性
ランサム攻撃、リモートアクセス機器経由で侵入 - サンリオ関連会社
サンリオ関連会社でランサム被害 - 個人情報が流出した可能性
米当局、「IE」「Excel」「WinRAR」の脆弱性悪用に注意喚起
「Chrome」にアップデート - 6件のセキュリティ修正
Adobe、13製品にセキュリティパッチ - 脆弱性68件に対応