Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

日立の住基カード3万枚に不具合 - 一部で混乱も

日立製作所は、同社が地方公共団体に納品した住民基本台帳カード約3万枚に不具合があったと発表した。非接触型カード読み取り部分に不具合があったもので、回収、交換を実施する。

対象となる住基カードは、2004年6月2日までに101の地方公共団体に納品された約3万枚のカード。「接触型」と「非接触型」双方のカード読み取り装置に対応しているが、「非接触型」読み取り装置でデータが読みとれない不具合が発生した。同社では、カード内の非接触型用のアンテナとICチップの接合不良が原因だとしている。

同社によれば、今回の不具合でカード内の個人情報が漏洩する可能性はないという。しかし一部自治体では、戸別訪問を独自に実施したり、住民からは「情報漏洩の心配はないのか」といった問い合わせが寄せられるなど、混乱が発生している。

交付済みカードの交換方法は各団体ごとに異なるため、同社では各団体の窓口へ問い合わせるよう求めている。交換用住基カードの納入完了時期は、10月20日の予定。

(Security NEXT - 2004/10/07 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

ランサム被害サーバに個人情報、影響など調査継続 - 日本ジッコウ
サイバー攻撃でサーバ暗号化、詳細を調査 - 日本ロックサービス
インフラアクセス制御基盤「Teleport」に認証回避の脆弱性
XML処理ライブラリ「libxml2」に複数の脆弱性
地域特化型の旅行予約システムで顧客情報を誤表示
メール誤送信で外部関係者のメアド流出 - 山陽小野田市
学校でグループウェアを操作ミス、アンケートや成績など流出 - さいたま市
個人情報含む行政文書を紛失、誤廃棄の可能性 - 公取委
顧客情報含むファイルを提携金融機関にメールで誤送信 - みずほ銀
「MS Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性2件を解消