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偽大学サイトが1年間で961件、16カ国131大学が標的に - 国立大の偽ウェブメールも

大学関係者を狙うフィッシング攻撃があとを絶たない。露Kaspersky Labによれば、同社が確認しただけで16カ国131大学が標的となっていた。同調査には含まれないが、日本の国立大学を狙った攻撃も10月末に確認されたという。

同調査は、2017年9月から1年間、同社製品で検出されたフィッシングサイトの状況について取りまとめたもの。ブラウザやメールにおいて検出されたフィッシングサイトのURLは961件、少なくとも16カ国131の大学が標的となっていた。

攻撃対象となった教育機関は、米国が83大学、英国が21大学でおもに英語圏が中心。今回の報告に日本国内の大学は含まれていないという。

しかし油断は大敵だ。同調査の対象外だが、10月末に日本の国立大学を偽装したウェブメールのフィッシングサイトを、同社リサーチャーがパトロール中に確認している。

(Security NEXT - 2018/11/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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