Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

昨年末に続き、再び「じぶん銀行」がフィッシングの標的に

「じぶん銀行」からの案内を装い、「アカウントの再登録が必要」などと騙してフィッシングサイトへ誘導する詐欺メールが流通しており、利用者は注意が必要だ。

20160119_ap_001.jpg
誘導先のフィッシングサイト(画像:フィッシング対策協議会)

フィッシング対策協議会によれば、問題の偽メールは「利用者の個人情報が一部のネットショップサーバに不正取得され、アカウントの安全性を保つためシステムをアップグレードした」などと説明。再登録しないとアカウントが凍結されるなどと不安を煽り、メールのリンク先へ誘導する。

「じぶん銀行」を標的としたフィッシングは、2015年末にも確認されている。「こんにちは!」と国内金融機関のメールとしては不自然な書き出しが特徴で、こうした文面は、他行を狙ったケースでも確認されている。

メールの件名は、「じぶん銀行本人認証サービス」「じぶん銀行重要なお知らせ」「じぶん銀行より大切なお知らせです」「メールアドレスの確認」など数種類が確認されている。誘導先のURLも複数利用されていた。今後これらと異なる件名や文面のフィッシングメールが出回る可能性もある。

誘導先のフィッシングサイトは、19日12時の時点で稼働が確認されており、同協議会ではJPCERTコーディネーションセンターにサイトの閉鎖に向けて調査を依頼。利用者へフィッシングサイトへの注意を呼びかけている。

(Security NEXT - 2016/01/19 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

PR

関連記事

JRA海外駐在員事務所でフィッシング被害 - メールボックスに不正アクセス
アカウント管理システムに不正アクセス、個人情報流出の可能性 - 日本ゼオン
業務用スマホでフィッシング被害 - 歯科用機器メーカー
TOKYO FM通販サイトで顧客情報流出の可能性 - 顧客に偽メール
サイトが改ざん被害、送受信メールも流出の可能性 - システム開発会社
トヨタのネット接続サービス、アクセスキーが公開ソースコード内に - 情報流出の可能性
サイバー攻撃で公式アプリ会員のメアドなど流出 - 食肉小売チェーン
保健所職員が個人情報を私用端末に、同期クラウドが乗っ取り被害 - 大阪市
インスタアカウントが乗っ取り被害、DMに個人情報 - 建築設計会社
複数教員のメールアカウントに不正アクセス - 名古屋大