Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

TOKYO FM通販サイトで顧客情報流出の可能性 - 顧客に偽メール

「TOKYO FM公式ショッピングサイト」が不正アクセスを受け、顧客情報が流出した可能性があることがわかった。顧客に対して攻撃者よりフィッシングメールが送信された可能性もある。

同サイトを運営するエフエム東京によれば、1月11日に同サイトを運営する同プラットフォームのシステムに対して不正アクセスがあり、注文管理画面において顧客情報を窃取された可能性があることが判明したという。

また流出した情報がさらに悪用され、顧客に対してフィッシングメールが送信された可能性もあるとして注意を呼びかけた。同サイトにおける買い物で、与信エラーにより決済が正常に完了しなかったなどとする内容で、再度支払いが必要などとして、偽サイトへ誘導してクレジットカード情報の入力などを迫る。

同社では、こうしたメールの指示に従わないよう注意を喚起。誤って入力してしまった場合は、身に覚えのない請求が行われていないか利用明細を確認するよう求めている。

今回の問題を受け、同社ではプラットフォームを運営するBASEの協力のもと、事実関係や原因など詳細について調査を進めている。流出した可能性がある顧客情報の具体的な件数などは調査中であるとして言及を避けた。

BASEでは、同プラットフォームにおいて脆弱性に起因する情報漏洩は発生していないと説明。同プラットフォームを利用する複数のショップがフィッシング攻撃などで管理画面のログイン情報を奪われ、侵害されたとの見解を示している。

(Security NEXT - 2023/02/02 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

芸術学科公演会の案内メールで誤送信 - 近畿大
組合員や取引先の電話番号含む携帯電話を紛失 - JA遠州夢咲
「サイバー攻撃演習訓練実施マニュアル」を公開 - 日本シーサート協議会
国と都の開業支援施設、マルウェア感染確認されず
福岡県暴力追放運動推進センターがサポート詐欺被害 - 情報流出のおそれも
米政府、重要インフラ向けの「CPGs」をアップデート
ランサム被害が前年比約1.5倍 - バックアップ取得も復元に難あり
米政府、「AzureAD」や「MS365」環境向けのインシデント調査ツールを公開
「JavaScript」のランタイム環境「Deno」に脆弱性
支援学校で生徒の個人情報含む私物USBメモリ紛失 - 大阪府