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「Shellshock」で感染広げるボットネット「wopbot」が発生

一部LinuxやMac OS Xなどで採用されているシェルプログラム「bash」に深刻な脆弱性「Shellshock」が見つかった問題で、米Trend Microによれば、すでに脆弱性を悪用する複数のマルウェアが流通している。

同社では、今回の脆弱性を悪用するプログラムとして、すでに「PERL_SHELLBOT.WZ」「ELF_BASHLITE.A」「ELF_BASHLET.A」を観測しているが。さらにあらたにDDoS攻撃を行うボットプログラム「ELF_BASHWOOP.A」を確認、検証した。

「ELF_BASHWOOP.A」により構築されたボットネットは、専門家から「wopbot」と呼ばれている。同ボットネットを利用して脆弱性を攻撃し、さらなる感染拡大を図ろうとする攻撃が観測されており、一部海外メディアで報道されている。

Trend Microによれば、同社が最初に検知した「Shellshock」を悪用するマルウェア「ELF_BASHLITE.A」と同じコマンド&コントロールサーバを利用しており、複数の命令を実行することが可能だった。

(Security NEXT - 2014/09/29 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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