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国内モバイルセキュリティ市場、2012年の前年比成長率は35.9%

IDC Japanは、2012年における国内モバイルセキュリティ市場の動向と、2017年までの市場予測を発表した。スマートデバイスの市場拡大にともない、Android端末を狙うマルウェアが増加しており、対策製品の需要も高まりから今後も市場を牽引していくという。

同社によれば、2012年のモバイルセキュリティ市場は50億円で、前年比成長率35.9%だった。2017年までの年間平均成長率は18.7%と堅調に推移し、2017年の市場規模は118億円に拡大すると見込んでいる。

「モバイルセキュアコンテンツ/脅威管理分野」の市場規模は32億円で、2012年全体の6割超を占める。おもにコンシューマー市場でAndroid向けウイルス対策製品の需要が高く、前年比成長率は36.6%となった。

企業においても今後ウイルス対策製品の本格導入が見込まれ、2017年までの年間平均成長率は18.9%、同年の市場規模は76億円と予測している。

このほか、2012年のモバイルアイデンティティ/アクセス管理市場は市場規模は7億円とボリュームは小さいものの、前年比成長率42.1%を記録している。

企業において、モバイル機器から社内システムへのアクセスが増加していることを背景に、モバイル機器における認証強化へのニーズが上昇。なかでも多要素認証ソリューションへの需要は高く、同社では今後も継続すると見ている。2017年までの年間平均成長率は22.8%で、市場規模は19億円に拡大する見込み。

(Security NEXT - 2013/10/01 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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