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九電の出力制御指示メール未達 - 作業ミスで迷惑メール扱いに

九州電力において、再生可能エネルギー事業者に対し電力の出力制御を指示するメールが配信されないトラブルが発生した問題で、同社は原因と再発防止策について公表した。

発電と消費における電力の需給バランスを維持するため、同社では2018年秋より再生エネルギー事業者に対し出力制御の指示を実施しているが、3月16日に873発電所に対して配信した出力制御の前日指令メールの一部が迷惑メールと判定され、配信途中で停止するトラブルが発生した。

同メールの配信中、迷惑メールの駆除機能を提供するセキュリティ対策サービスにおいてメンテナンス作業を実施しており、同社では因果関係も含め、セキュリティ事業者と連携して調査を進めていた。

調査の結果、迷惑メールと誤判定された原因が、セキュリティ事業者における作業中のミスに起因することが判明。セキュリティ事業者に対し、作業手順の確認を徹底するよう要請した。

今後は同様のトラブルが発生した場合でも代替ルートから配信できるよう、4月中をめどに切替システムを構築するとしており、それまでは情報セキュリティ事業者を経由せずにメールを配信するとしている。

(Security NEXT - 2019/04/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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