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制作費着服した元従業員、領収書に番組視聴者の個人情報 - STV

札幌テレビ放送(STV)の従業員が、番組制作費を着服していた問題で、同従業員が架空の領収書を作成する際、視聴者の氏名や住所を利用していたことがわかった。

同局では、2月に社内用の領収書を偽造し、制作費を着服していた番組プロデューサーの従業員に対し、懲戒解雇の社内処分を実施したが、同従業員が架空の領収書を作成する過程で、同従業員が担当していた番組へ意見などを寄せた視聴者の氏名や住所など個人情報を利用していたことを明らかにしたもの。

同局では、当初こうした経緯を公表していなかったことについて、利用範囲が社内に限定されており、発表についても被害者の意向確認が必要だったと説明している。

同局では関係者へ個別に対応を進めてきたが、無断利用された視聴者から開示の要望が寄せられたことから今回事実の公表に至ったとしており、個人情報漏洩事故ではないものの目的外利用があったとして、改めて謝罪した。

(Security NEXT - 2009/03/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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