一部ルータに管理者以外がプロクシを設定できる問題 - 盗聴や改ざんのおそれ
一部ルータにおいて、DHCPリクエストを受けたクライアントのホスト名を、DNSに自動登録する問題が指摘されている。同機能によって悪意あるプロキシやルータが設定され、通信の盗聴や改ざんに利用されるおそれがある。
一部ルータ機器がDNSの動的更新機能を搭載しており、DHCPリクエストでクライアント側から送られてくるホスト名を、そのままDNSのAレコードへ自動的に登録、更新してしまう問題が判明したもの。
同機能を利用すると、本来管理者が設定する「wpad」「isatap」といったホストを、LANへアクセスできる攻撃者がルータのDNSに登録することが可能となる。
「WPAD (Web Proxy Auto-Discovery)」は、クライアントにプロキシの設定を自動配布するために用意された技術。管理者がプロキシサーバ経由でアクセスさせるために利用されている。
クライアントは、DHCPサーバやDNSサーバより設定の取得を試みるが、失敗すると「wpad」のホスト名を持つ端末へ問い合わせを自動的に行い、設定ファイルを得られた場合は参照して自動的にプロクシが設定される。
(Security NEXT - 2018/09/14 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
「Frappe Framework」「ERPNext」にXSS脆弱性 - 管理者権限奪取のおそれ
DigiEver製NVRの脆弱性悪用に注意 - 米CISAが警告
「n8n」に深刻なRCE脆弱性 - 乗っ取りや情報漏洩など広く影響
「Microsoft Edge」にセキュリティアップデート - 脆弱性2件を修正
「Firefox」に複数脆弱性、アップデート公開 - 「クリティカル」との評価も
Cisco製品のゼロデイ脆弱性、国内スパム対策サービスで不正アクセス被害
「PHP」に複数脆弱性 - 修正版「同8.5.1」など公開
WatchGuard製UTM「Firebox」のVPN脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局
「WatchGuard Firebox」に脆弱性 - ゼロデイ攻撃が発生、更新や痕跡調査を
「Apache StreamPark」に暗号化などの脆弱性3件が判明

