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MS、EOL迎える53万台超の「WS 2008」を1年半後には「ゼロ」目指す - Azure再ホストなら3年間パッチ無料

記者会見に登壇した日本マイクロソフトの執行役員常務でパートナー事業本部長を務める高橋美波氏は、サポートが終了した製品を利用すると、情報漏洩のリスクが増加するとし、顧客離れや減益などにつながるおそれがあると指摘。現在稼働している「Windows Server 2008」をサポート終了時には「ゼロ」にしたいと語った。

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記者会見に登壇した高橋氏(画面左)と浅野氏(同右)

一方でAIの活用などビジネス環境を支える技術が大きく変化しており、今回のサポートの終了について、「デジタルトランスフォーメーション」を支える最新環境へ移行するための「ひとつのきっかけに過ぎない」ことを強調した。

また同社クラウド&エンタープライズ本部長の浅野智氏は、オンプレミス環境における最新OSへのアップグレードや、同社クラウド基盤「Azure」における「Windows Serverコンテナ」と「Azure SQL Database MI」を利用したリファクタリングはもちろん、メール環境における「Office 365」への移行なども含め、ワークロードに即した柔軟な移行を支援していきたいと語った。

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EOLによって移行が求められるワークロード(グラフ:マイクロソフト)

(Security NEXT - 2018/08/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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