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個人情報盗むChrome拡張機能、公式ストアに89件 - 削除妨害機能も

インストール後は、C&Cサーバと通信。アダルトサイトの広告をタブ上で表示したり、攻撃者の広告を挿入。また解析ツールのコードを埋め込むことで、マウス操作やキー入力といった行動を記録。フォームに入力した個人情報やクレジットカード番号などを窃取されるおそれがあった。

さらに初期バージョンでは、仮想通貨のマイニングツール「Coinhive」を挿入する機能も備えており、「Monero」の発掘に利用していたと見られている。

また「DROIDCLUB」には、ユーザーがアンインストールしたり、不正な拡張機能の報告を行うことを妨害する機能も搭載。Chromeの拡張機能管理ページから削除を試みると、偽の拡張機能管理ページにリダイレクト。拡張機能をアンインストールできたと思い込ませようとしていた。

これら拡張機能に関しては、すでに同社よりGoogleに報告されており、公式ストアから排除されている。またChrome上の拡張機能も無効化された。またC&CサーバをホストしていたCloudflareも同社サービスから削除したという。

(Security NEXT - 2018/02/13 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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