狙われる顧客管理ツール「SugarCRM」の脆弱性 - 米政府も注意喚起
オープンソースの顧客管理システム「SugarCRM」において、1月前半に修正された脆弱性に対し、積極的な攻撃が展開されているとして米政府が注意喚起を行った。2022年末には悪用コードが公開済みで、ゼロデイ攻撃も展開されていたと見られ、利用者は注意する必要がある。
攻撃の対象となっているのは、入力の検証に不備があり、「EmailTemplates」において細工したリクエストによりPHPコードの挿入が可能となる「CVE-2023-22952」。あらゆるユーザー権限において脆弱性の悪用が可能だとしている。
現地時間2022年12月31日にエクスプロイトコードが公開され、これを受けて「SugarCRM」の開発チームでは、現地時間1月3日にアドバイザリを内部に向けて公開。さらに1月11日に修正版となる「同12.0.2」「同11.0.5」をリリースし、早急に更新するよう利用者に呼びかけていた。
CVE番号「CVE-2023-22952」が採番されたのも1月11日で、アドバイザリへの記載はない。米国立標準技術研究所(NIST)による脆弱性データベース「NVD」では、共通脆弱性評価システム「CVSSv3.1」のベーススコアを「8.8」、重要度を「高(High)」と評価している。
米サイバーセキュリティインフラストラクチャセキュリティ庁(CISA)では、積極的な悪用が確認されているとして、「CVE-2023-22952」を「悪用が確認された脆弱性カタログ(KEV)」に追加した。
(Security NEXT - 2023/02/03 )
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