Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

MS製マルウェア対策エンジンに深刻な脆弱性 - 今月2度目の定例外アップデートで修正

「Windows」に搭載されている「Windows Defender」や、「Microsoft Endpoint Protection」などに搭載されているMicrosoftのマルウェア対策エンジンに、複数の脆弱性が含まれていることがわかった。悪用は確認されていないが、悪意あるファイルをスキャンした際にコードを実行される深刻度「緊急」の脆弱性3件が含まれる。

同社のマルウェア対策エンジンの「バージョン1.1.13704.0」に8件の脆弱性が含まれていることが判明したもの。5月上旬に「型の取り違え」の脆弱性「CVE-2017-0290」が判明し、同社は定例外のアップデートで対処したが、いずれも別の脆弱性となる。

「Windows Defender」や「Microsoft Security Essentials」「Microsoft Endpoint Protection」「Microsoft Forefront Endpoint Protection」「Windows Intune Endpoint Protection」のほか、「Microsoft Exchange Server」も同エンジンを搭載している。

これら脆弱性は、Googleの研究者が5月16日に報告したもので、これを受けてMicrosoftでは、5月25日に「バージョン1.1.13804.0」をリリース。CVEベースで8件の脆弱性へ対処した。脆弱性の悪用は確認されていないという。

(Security NEXT - 2017/05/31 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

Google、ブラウザ最新版「Chrome 123」をリリース - 複数脆弱性を修正
「GitHub Enterprise Server」に複数脆弱性 - アップデートが公開
Ivantiの複数製品に深刻な脆弱性 - 早急なパッチ適用を強く推奨
Atlassian、3月の月例アドバイザリを公開 - 脆弱性24件に対応
「Firefox 124」が公開、「クリティカル」含む脆弱性12件を修正
WordPress向け求人プラグインに脆弱性 - リモートよりコード実行のおそれ
「Microsoft Edge」にアップデート - 脆弱性4件を解消
「WebAssembly」のランタイム「Wasmi」に脆弱性
「GarageBand」にセキュリティアップデート - 脆弱性1件を修正
「JSONata」にプロトライプ汚染の脆弱性 - アップデートにて修正