「BIND 9」のフルリゾルバに脆弱性 - リモートより悪用されるおそれ
「BIND 9」が異常終了する脆弱性があらたに判明した。リモートより攻撃が可能で、Internet Systems Consortium(ISC)や日本レジストリサービスなど関係機関では注意を呼びかけている。

パッチを公開したISC
「BIND 9」において、DNS応答の処理に脆弱性「CVE-2016-8864」が含まれていることが判明したもの。
キャッシュDNSサーバの機能を利用している際に影響があり、リモートからの攻撃によってサービスが停止するおそれがある。
ISCでは、同脆弱性の深刻度を「高(High)」にレーティング。ただし、権威DNSサーバにも同脆弱性が存在するが影響は小さいととしている。
ISCによれば、脆弱性の悪用は確認されていないが、サービス停止を引き起こすクエリについて、公開メーリングリストで議論された経緯もあるという。
今回の問題を受けて、ISCでは脆弱性を解消した「同9.11.0-P1」「同9.10.4-P4」「同9.9.9-P4」を公開。関係機関などとともに、最新版へアップデートを実施するよう利用者へ注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2016/11/02 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
JSライブラリ「React」に深刻なRCE脆弱性 - 早急に対応を
ウェブアプリフレームワーク「Django」に複数脆弱性 - アップデートが公開
「Next.js」にセキュリティアップデート - 「React」脆弱性が影響
米セキュリティ機関、「ScadaBR」既知脆弱性の悪用に警告
「Array AG」にCVE未採番の脆弱性 - 8月に国内で悪用被害
「Android Framework」のゼロデイ脆弱性に注意喚起 - 米当局
「Unbound」のDNSキャッシュ汚染脆弱性 - 追加対策版が公開
「Android」に月例パッチ、脆弱性107件に対応 - 2件ですでに悪用も
「Chrome 143」を公開 - 重要度「高」4件含む脆弱性13件に対応
マルウェア対策製品「Avast Antivirus」に権限昇格の脆弱性
