サイト閲覧中「マルウェア感染」とだますアプリ誘導広告に注意を
Android端末において、ウェブサイトの閲覧中に「マルウェア感染している」などとメッセージを表示して不安を煽り、端末へアプリをインストールさせようとする悪質な広告が出回っているとして、情報処理推進機構(IPA)が注意を呼びかけた。相談件数が増加しているという。
従来より毎月数件ペースで同機構へ相談が寄せられていたが、6月に28件と急増したことから注意を喚起したもの。
同機構が確認したケースでは、サイト閲覧中に「お使いのシステムは、頻繁に4ウイルスによって破損しています!」などと表示。メッセージを信用させるため、あたかもGoogleが表示したかのような警告画面に誘導していた。
「今、ウイルスを駆除しない場合は、重大な損傷の原因になる」などと不安を煽り、対策などと称してリンクからアプリのインストールページへ誘導される。実際はマルウェアに感染しておらず、アプリをインストールさせるための悪質な広告だった。

画面表示からアプリへ誘導するまでの画面遷移(画像:IPA)
誘導先は、Google Playで公開されている「Go Security」のほか、複数のアプリが対象となっていたという。悪質な広告を表示した広告主と、誘導先となったアプリ開発者との関係はわかっていない。
今のところ確認された誘導先のアプリは、いずれも公式マーケットのGoogle Playで公開されているもので、誤ってインストールしてしまっても、被害に発展する可能性は低いと同機構は分析しているが、「不要なアプリについてはアンインストールすることが賢明」として注意を呼びかけている。
(Security NEXT - 2016/07/11 )
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