Apple、Windows版QuickTimeのサポート終了をアナウンス
Appleは、「Windows」向けに提供する「QuickTime」について、サポートを終了したことを公式に認めた。複数の脆弱性が存在するが、修正される見込みはなく、セキュリティ機関などがアンインストールを呼びかけている。
問題の脆弱性は、「QuickTime for Windows」に複数存在し、悪意あるサイトやファイルを開くと任意のコードを実行されるおそれがある。Zero Day Initiative(ZDI)より、Appleへ2015年11月11日に報告されたが、その後修正しないとの回答があったとされ、ZDIは未修正の脆弱性について、4月13日に公表へ踏み切った。
これら情報を受けて、国内外のセキュリティ機関では、アンインストールを推奨するアナウンスを行ったが、発表当時、Appleでは「サポート終了」については言及していなかった。
Appleでは、「QuickTime for Windows」ダウンロードページの冒頭に「重要」として、「もはや同製品のサポートを行っていない」とする内容を記載。ただし、日本語向けページには記載がなく、日本語では「QuickTime 7やQuickTime 7 Proについてわからないことがある場合」に「追加情報」で言及されている。
(Security NEXT - 2016/05/10 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
メッセージ保護アプリ「TM SGNL」の複数脆弱性、悪用リストに追加
「NetScaler ADC」脆弱性、パッチ公開前から攻撃発生
「NetScaler ADC/Gateway」にゼロデイ脆弱性 - 早急に更新を
「Chrome」にゼロデイ脆弱性、アップデート公開 - 軽減策の実施も
特権コマンド実行ツール「sudo」に重要度「クリティカル」の脆弱性
「IBM WebSphere Application Server」にRCE脆弱性 - 暫定パッチ公開
「MS Edge」にアップデート - 固有の脆弱性などにも対処
Salesforceのローコード開発ツールに脆弱性 - 設定リスクの指摘も
構成管理ツール「Salt」に複数脆弱性 - 「クリティカル」も
「Kibana」に深刻な脆弱性 - 「Chromium」の既知脆弱性に起因