自己防衛機能装えた新手の情報窃取マルウェア「USB Thief」 - オフラインPCもターゲットに
USBメモリなどへ潜伏し、端末からデータを盗み出すあらたなマルウェア「USB Thief」が確認された。オフライン端末を攻撃でき、形跡ものこらないという。
マルウェア「Win32/PSW.Stealer.NAI」を発見し、「USB Thief」と名付けたESETによれば、同マルウェアはUSBデバイス内のポータブルアプリのプラグインやライブラリファイルなどとして潜伏。アプリケーションが実行されるとバックグラウンドで起動するしくみだったという。
パソコン上に攻撃を行った痕跡がのこらず、被害者が情報を盗まれたことに気が付かない可能性があるという。また多段階の暗号化が施されていたことにくわえ、複製を防ぐ特殊な機能を備えており、検知や分析などを妨害していた。
マルウェア作成者の目的など詳細は不明だが、インターネットから分離されたシステムへの攻撃も可能であり、標的型攻撃のために作成された可能性があるとESETでは見ているという。
(Security NEXT - 2016/03/23 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
大音量で煽る「サポート詐欺」の被害、端末内部に学生情報 - 名大
先週注目された記事(2025年6月15日〜2025年6月21日)
「Cisco Meraki 」にDoS脆弱性 - SSL VPN処理で強制再起動
サイトが改ざん被害、仮設サイトを設置 - 日本体操協会
マルウェア対策ソフト「ClamAV」に深刻な脆弱性 - パッチが公開
RSSフィードが改ざん、外部サイトのリンク混入 - リョーサン菱洋HD
外部審査員がサポート詐欺被害、PC内に審査情報 - JARI-RB
国際作戦「チャクラV」でサポート詐欺を摘発 - 悪質ドメイン6.6万件閉鎖
不正アクセスで保有データが外部に流出 - アークシステムワークス
【特別企画】サイバー攻撃の標的はOS以下のレイヤーへ - 求められる「信頼たる端末」