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子どものセキュリティ教育、年齢近い学生が活躍

学生ボランティアグループの「Re:inc」は、日本スマートフォンセキュリティ協会(JSSEC)などの協力のもと、若年層に向けた情報モラルやセキュリティに関するワークショップを展開している。子どもと年齢が近い学生ならではの啓発活動は、徐々に広がりを見せている。

「Re:inc」は、もともと大学のゼミからスタートしたサイバー防犯ボランティア団体。現在、4大学から情報モラルや情報セキュリティ、法学などを学ぶ学生15名が参加している。

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窪田氏(画面左)と小池氏(同右)

JSSECや神奈川県警察と連携。これら団体の支援により得たセキュリティに関するノウハウを活かし、社会啓発活動の教育プログラムを開発。小中高校生を対象に情報モラル教育を展開している。

具体的な活動は、2015年3月にスタート。ひと月に1度ほど学校などでワークショップを開いており、参加生徒は約1000人にのぼる。情報セキュリティに限らず、SNSを使ったコミュニケーションの取り方など情報モラルの重要性などを伝えている。

同団体代表の窪田大悟氏は、スマートフォンなどを持つ子どもが増加し、SNSなどの利用も増える一方で、情報教育が追いついていない現状を訴える。

スマートフォンなどトレンドの移り変わりも早いが、保護者や教師よりも年齢が近く、デジタルネイティブである学生が子どもと同じ目線に立って話すため、子どもたちも親しみやすく、保護者や教師へ話せない相談なども出てくるという。

そのような大学生でさえ、すでにジェネレーションギャップも存在。大学生でさえ知らないネットトラブルがあるなど、子どもたちがおかれている現状は予想以上に複雑のようだ。ワークショップを通じて教える側が学ぶことも少なくないと同氏は話す。

活動ははじまったばかりだが、ワークショップへ参加し、共感した子どもたちが、あらたに啓発活動に取り組みはじめるなど活動の広がりも見せている。

団体の活動を支援するJSSEC啓発事業部会の部会長を務める小池勉氏は、「まだ発展途上の段階。ワークショップを開催するにも工数が多くかかるが一方で人数は限られている。Re:incだけで全国すべてをカバーすることは難しい」と説明。

「学生は勉学が本業であり、活動を増やすことを求めるのではなく、こうした活動事例をもとに啓発活動が全国へ広がっていくことが重要」とし、広報活動の面から支援していくという。窪田氏も他団体との連携や広報の強化など進めていきたいと語った。

その活動の一環としてJSSECでは、Re:incと展開したワークショップで得られた事例などを踏まえ、青少年向けネットマナー啓発などをテーマとしたシンポジウムを3月12日に開催。「子供たちのスマートフォン利用状況と課題」と題した千葉大学教授の藤川大祐氏による基調講演をはじめ、有識者による講演を予定している。

(Security NEXT - 2016/03/09 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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