Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

上場直後のセキュリティ企業に不正侵入 - 金銭要求で発覚

アークンのサーバが不正アクセスを受け、顧客情報が流出した可能性があることがわかった。データを取得したとみられる犯人から金銭を要求されたという。

同社によれば、バックアップに利用していたデータセンターのサーバが不正アクセスを受けたもの。顧客企業のリストを不正アクセスにより取得したとし、要求額を支払わなければ公開するとの内容の封書が1月4日に届き、被害に気が付いた。警察から捜査上の要請があり公表は12日になったという。

同社が調査を行ったところ、サーバに不正アクセスの痕跡が残っており、企業名、住所、担当者名、メールアドレス、電話番号など3859社分の顧客情報を摂取された可能性があることが判明。3社分のアカウントに対して不正アクセスも発生していた。

同社では、セキュリティ対策や監視を強化した上で、侵入された原因や被害の範囲など、事実関係について調査を進めている。また関連する顧客に対し、事情を説明する書面と500円の金券を送付する方針。

同社は、2015年12月18日に東証マザーズへ上場したばかり。公募価格1360円に対して、上場2日目となる21日に4925円で初値を付け、セキュリティ関連銘柄として注目を集めてその後も株価は上昇。12月30日には取引時間中に1万440円と大台に乗せて上場来高値をつけた。年明け後は軟調に推移しており、12日の終値は5690円。

(Security NEXT - 2016/01/12 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

人事情報の不正閲覧で職員2人を処分、以前から漏洩のうわさ - 筑前町
ウェブサーバが迷惑メール送信の踏み台に - タカラベルモント
従業員メルアカに不正アクセス、スパム踏み台に - 組込機器メーカー
メールサーバがフィッシングメールの踏み台に - 広済堂HD子会社
サーバがランサム被害、UTMの設定不備を突かれる - CRESS TECH
公式Xアカウントが乗っ取り被害 - メガネの愛眼
第三者にメールを閲覧された痕跡、詳細を調査 - 東芝テック
計算用サーバが攻撃の踏み台に、テストアカを侵害 - お茶大
アイドルコンテストのX公式アカウントが乗っ取り被害
サイトに不正アクセス、テスト環境でPW窃取される - 日水コン