Security NEXTでは、最新の情報セキュリティに関するニュースを日刊でお届けしています。

日本通信、同社Android端末向けにIDSを提供

日本通信は、Android向けに侵入検知システム(IDS)ソリューションを9月18日より提供開始する。手はじめに同社端末「VAIO Phone」へファームウェアの更新により搭載する。

20150903_nt_001.jpg
記者会見に登壇した三田氏(画面左)と福田氏(同右)

「モバイルIDS」は、Androidにおいてドライバレベルでネットワーク層やトランスポート層の不正通信を監視するソリューション。

攻撃を検知するクライアントエンジンと、利用者からのデータを集約するサーバエンジンで構成されており、端末上で「Warning(警告)」「Severe(重度の警告)」「Attack(攻撃)」の3段階にわけて件数を表示。法人契約であれば具体的な攻撃内容に関しても確認できるという。

また利用者から収集した検知情報を対策へ活かすほか、防御機能を追加した「モバイルIDPS」を、ファームウェアのアップデートにより第3四半期前半をめどに提供する予定。

20150903_nt_002.jpg
「モバイルIDS」の画面

月額料金は100台で利用した場合、25万9200円。既存のVAIO Phoneユーザーや、9月3日から先着2万台までの新規購入ユーザーには、VAIO Phoneの利用や「コミュニティ開発プログラム」への参加などを条件に無償で提供するという。

記者会見へ登壇した代表取締役会長の三田聖二氏は、2006年に米Arxceoを買収し、無線や国内市場にあわせ、10年を費やして開発してきたと説明。端末を供給しているからこそファームウェアとして実装できたと語り、セキュリティ対策を通じ、MVNO事業者として差別化を進めていくと説明した。

また代表取締役社長の福田尚久氏によれば、「VAIO Phone」の場合、CPUへの負荷は1%未満だという。容量も小さく、他社への提供、チップやルータなど他機器への搭載なども検討している。

(Security NEXT - 2015/09/03 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

関連リンク

PR

関連記事

子育て支援アプリを停止、「セキュリティ上の問題」 - 江崎グリコ
「セキュリティ・キャンプ2025ミニ」、10月にオンライン開催
CMS「Drupal」の二要素認証モジュールに認証回避のおそれ
先週注目された記事(2025年8月10日〜2025年8月16日)
「Microsoft Edge」にアップデート - 脆弱性5件を解消
イベント説明会の申込フォームで設定ミス - えどがわボランティアセンター
MDMサーバに不正アクセス、従業員情報が流出 - 三菱オートリース
「Cisco FMC」に深刻な脆弱性 - 認証なしでコマンド実行のおそれ
Cisco、ファイアウォール製品群にアドバイザリ21件を公開
「Apache Tomcat」にアップデート - 脆弱性「MadeYouReset」を解消