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「Retrospect」でパスワードが容易に把握される脆弱性

バックアップソフトウェア「Retrospect Backup Client」に脆弱性が含まれていることがわかった。セキュリティ機関が注意を呼びかけている。

同製品では、パスワード認証を利用する場合、パスワードをハッシュ化して保存するが、脆弱なハッシュ値を利用する「CVE-2015-2864」が存在するもの。ハッシュ値の衝突により、最大で128回の試行によりパスワードを生成でき、バックアップファイルのデータへアクセスされるおそれがあるという。

Windows版、Linux版では、「同10.0.2」より以前のバージョンが影響を受ける。またMac OS X版では、「同12.0.2」より以前のバージョン。

脆弱性を修正したアップデートが公開されている。またパスワード認証のみ影響があり、公開鍵認証を使用する場合は、影響を受けないとしている。

(Security NEXT - 2015/06/18 ) このエントリーをはてなブックマークに追加

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