グリコ、冷蔵食品の出荷再開を延期 - 約150億円の売上減を予想
江崎グリコは、システム切替時に障害が発生し、一部製品の出荷が停止している問題で出荷再開時期を延期した。約150億円の売上減少を見込むなど今期業績予想を下方修正している。
同社が4月3日に基幹システムの全面移行を実施したところ、システム障害が発生。冷蔵が必要となる乳製品、洋生菓子、果汁、清涼飲料のほか、キリンビバレッジから販売を受託している「トロピカーナ100%まるごと果実感シリーズ」など紙パック飲料の遅配や欠配が発生した。
同社では事態を公表して出荷停止。5月中旬の再開を目指して復旧作業を進めていることを明らかにしていたが、当初予定していた再開時期を延期した。
システム障害に関する問題の特定は進んでいるものの、解消に時間を要していると説明。「安定供給に向け万全を期すため」として停止期間の延長を決定した。具体的な時期については未定としており、出荷再開の目途が立ち次第、アナウンスする予定。
今回生じたシステム障害の影響で、150億円の売上減少を見込んでおり、2024年12月期の通期連結業績予想において売上を3510億円から3360億円、純利益を150億円から110億円へと下方修正している。
(Security NEXT - 2024/05/09 )
ツイート
関連リンク
PR
関連記事
職員アカウントが侵害、迷惑メールの踏み台に - 中部生産性本部
SAP、月例パッチで脆弱性15件を修正 - 「クリティカル」も
非常用個人情報を電車に置き忘れ、車庫で回収 - 静岡市
AppleやGladinet製品の脆弱性悪用に注意喚起 - 米当局
「iOS」にアップデート - 「WebKit」のゼロデイ脆弱性2件など修正
複数サーバやPCがランサム被害、影響など調査 - 三晃空調
ConnectWise「ScreenConnect」のサーバコンポーネントに脆弱性
「Node.js」のアップデート、公開を延期 - 週内にリリース予定
「macOS Tahoe 26.2」で脆弱性47件を修正 - 「Safari」も更新
「制御システムセキュリティカンファレンス2026」を2月に都内で開催
